柴犬のしつけに体罰は逆効果!信頼関係を築く正しい方法
POSTED.2025.09.04
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柴犬のしつけに体罰は逆効果!信頼関係を築く正しい方法
「つい感情的に叱ってしまった…」「体罰に頼ってしまった…」そんな後悔を抱えたことはありませんか?
柴犬は賢く愛情深い反面、警戒心が強く繊細な犬種です。そのため、体罰は一時的に効果があるように見えても、信頼関係を壊し、かえって行動が悪化することがあります。
本記事では、専門家の視点から、飼い主と柴犬の絆を深めながら問題行動を改善する正しいしつけ方法を解説します。

柴犬に体罰が逆効果な3つの理由とは?専門家が解説
この記事で扱う主なポイントは以下のとおりです。
体罰は信頼関係を壊す最大の要因
柴犬は警戒心が強く、恐怖が攻撃行動につながる
体罰は一時的な抑制にすぎず、根本解決にならない
柴犬のしつけに体罰が逆効果である理由は明確です。信頼を損ね、不安を強めることで行動の改善にはつながりません。以下で詳しく解説します。
体罰は信頼関係を壊す最大の要因
体罰を使うと、犬は「従っている」のではなく、恐怖から動けなくなっているだけです。
柴犬は飼い主との信頼を大切にする犬種です。暴力や怒鳴り声を受けると「この人は危ない」と感じ、呼び戻しに応じない、飼い主を避けるといった問題行動につながります。
しつけの基本は、あくまで「信頼」です。
柴犬は警戒心が強く、恐怖が攻撃行動につながる
柴犬は番犬としての歴史があり、警戒心が強い傾向があります。体罰を受けると防衛本能が働き、噛みつきや唸りなどの攻撃行動に発展するリスクが高まります。
本来は守るべき存在である飼い主に対しても、敵意を持つようになることすらあります。
落ち着いた性格を引き出すには、まず「安心できる環境」をつくることが大切です。
体罰は一時的な抑制にすぎず、根本解決にならない
体罰によって行動が止まるのは「恐怖による回避反応」にすぎません。
たとえば吠える背景にある不安や要求を理解せずに黙らせても、問題は解決しません。
むしろ恐怖が蓄積し、新たな問題行動が生じることもあります。原因を見極め、正しいトレーニングを行うことが重要です。

「叱る」と「体罰」は何が違う?プロが教えるしつけの境界線
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
体罰とは? ── 力や威圧による制御行動
叱るとは? ── 意図を伝え、正すための冷静な指導
「一貫性」「タイミング」「冷静さ」が叱る時の基本原則
柴犬のしつけでは「叱る」と「体罰」を混同しがちですが、この2つはまったく異なる行為です。ここで、その違いと正しい叱り方を整理します。
体罰とは? ── 力や威圧による制御行動
体罰とは、犬を力や威圧で従わせようとする行為です。
叩く・押さえつける・怒鳴るなどが典型で、犬に恐怖を与えるだけで、望ましい行動を教えることはできません。
特に柴犬は自立心が強く、体罰に対して反発しやすいため、逆効果になりやすいのです。
叱るとは? ── 意図を伝え、正すための冷静な指導
叱るとは、犬に「どの行動がいけなかったのか」を冷静に伝え、正しい行動へ導くことです。
たとえば噛んだときに短く「ダメ」と伝え、その後すぐにおすわりなどを指示し、成功体験を与えることが効果的です。
感情的に叱るのではなく、場面を選び、落ち着いた対応を心がけましょう。
「一貫性」「タイミング」「冷静さ」が叱る時の基本原則
正しい叱り方には以下の3つのポイントがあります。
一貫性:家族全員で対応を統一する
タイミング:行動直後に短く伝える
冷静さ:感情的にならず落ち着いて指示する
これにより、柴犬は混乱せずにルールを学びやすくなります。
柴犬にありがちな困った行動と、体罰を使わない対処法3選

この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
噛む・吠えるには「無視+再指示」が有効
散歩時の引っ張りは「リードワークと予測行動」で改善
褒める基準を明確にすることが成功のカギ
柴犬は頑固な性格から、問題行動に悩む飼い主も少なくありません。しかし体罰では改善できず、むしろ悪化します。以下に具体的な対処法を紹介します。
噛む・吠えるなどの衝動行動には「無視+再指示」が有効
衝動的な噛みつきや要求吠えには、反応せず「無視」するのが効果的です。
落ち着いたタイミングで「おすわり」など別の指示を出し、成功したらすぐ褒めることで、正しい行動を覚えさせましょう。
「落ち着くと良いことがある」と学習させることがポイントです。
散歩時の引っ張りや興奮には「リードワークと予測行動」が鍵
散歩での引っ張り癖には、力で制御せず「リードワーク」が有効です。
リードを短めに持ち、犬が引っ張る前に進行方向を変えるなど、主導権を持つことが大切です。
また、興奮しやすい場所を事前に把握し、手前で声をかけて意識を飼い主に向けさせると予防効果が高まります。
失敗しないコツは「褒める基準を明確にすること」
しつけがうまくいかない原因の多くは、褒めるタイミングが曖昧なことです。
柴犬は褒めが遅れると、どの行動が良かったのか理解できません。
「座った瞬間に褒める」など、明確なタイミングを意識すれば、学習効果はぐんと高まります。
「つい叱ってしまった…」ときに取るべき3つの行動
この章で扱う主なポイントは以下のとおりです。
すぐに距離を取り、クールダウンをはかる
普段の接し方を見直す
簡単なコマンド練習で信頼を回復する
どんなに注意していても、感情的に叱ってしまうことはあります。大切なのはその後の対応です。
すぐに距離を取り、クールダウンをはかる
叱った直後は、犬も飼い主も緊張状態にあります。
無理に関わろうとせず、少し距離を置いて互いに落ち着く時間をつくりましょう。
普段の接し方を見直し、愛犬の安心感を取り戻す
叱ったあとこそ、日常の接し方を見直すチャンスです。
優しく名前を呼ぶ、落ち着いている行動を見逃さず褒めるなど、小さな安心の積み重ねが大切です。
簡単なコマンド練習で信頼を少しずつ回復する
「おすわり」などの簡単な指示を出し、成功したらすぐに褒めることで信頼を取り戻せます。
小さな成功体験が積み重なることで、犬の自信も回復します。

まとめ
柴犬のしつけに体罰は逆効果であり、信頼関係を壊すリスクがあります。
叱ることと体罰の違いを理解し、冷静で一貫した対応を心がけることが重要です。
本記事のポイント
体罰は柴犬の警戒心を強め、攻撃行動を引き起こす
「叱る」は冷静に意図を伝える行為で、体罰とはまったく異なる
正しい叱り方の鍵は「一貫性」「タイミング」「冷静さ」
噛む・吠える・引っ張りは体罰を使わずに改善できる
感情的に叱ってしまっても、その後の対応で信頼関係は回復できる
🐾 総括
柴犬との暮らしを安心で楽しいものにするためには、体罰ではなく「信頼」に基づいたしつけが欠かせません。
今日からできる一歩として、「短く、落ち着いた声で伝える」「できた瞬間に褒める」を意識してみましょう。
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