犬の睡眠時間は長いのが普通?年齢別の目安と快適な環境の作り方
POSTED.2026.08.07

「犬の睡眠時間が長くて心配」
「すぐ起きる」
と悩む飼い主さん必見!
犬特有の睡眠リズム(多相性睡眠)や年齢別の必要睡眠時間をわかりやすく解説します。ぐっすり眠れる環境作りの4条件や、睡眠中のピクピク・夜鳴きなど気をつけたい病気のサインもご紹介。大切な愛犬の健康を守るための参考にしてください。
Contents
「うちの犬、すぐ起きる」は正常?短いサイクルを繰り返す犬の睡眠
「少しの物音ですぐ起きてしまう」と心配する飼い主さんは多いと思います。しかし、犬がすぐ目を覚ますのは決して異常ではありません。
犬は睡眠のサイクルが短い
実は、犬の睡眠も人間と同じように「深い眠り(ノンレム睡眠)」が全体の7割〜8割を占めています。しかし、人間と大きく異なるのは「睡眠のサイクルが非常に短い」という点です。
野生時代の名残で、外敵から身を守るために「短時間ぐっすり眠り、すぐに目覚める」というリズムが本能として備わっています。そのため、常に警戒しているように見えたり、少しの物音ですぐに起きたりするのは、犬にとってごく自然な行動です。
寝相でわかる!愛犬のリラックス度
犬の寝相からは、その時の心理状態やリラックス度が読み取れます。
| 寝相のスタイル | リラックス度 | 犬の心理状態・サイン |
|---|---|---|
| 丸まる(ドーナツ型) | 低 | 警戒心がある、または寒さを感じて体温を逃さないようにしている状態。 |
| うつ伏せ | 中 | すぐに立ち上がれる姿勢。周囲を少し警戒しています。 |
| 横向き | 高 | リラックスしており、周囲の環境に安心している状態です。 |
| お腹を見せる(へそ天) | 最高 | 最大の安心感。急所であるお腹を見せる、完全に無防備な状態です。 |
犬に必要な睡眠時間の目安(年齢別)
犬は一日の大半を眠って過ごします。
必要な睡眠時間は、その犬の年齢や運動量によって大きく異なります。
| ライフステージ | 目安の睡眠時間 | 睡眠の特徴・理由 |
|---|---|---|
| 子犬(〜1歳) | 18〜20時間 | 脳や体の急激な発達・成長に不可欠なため最も長く眠ります。 |
| 成犬(1〜7歳) | 12〜14時間 | ※大型犬は体力を消費しやすいためやや長め(14〜16時間)となります。 |
| シニア犬(7歳〜) | 16〜18時間 | 基礎代謝が落ち、疲労回復に時間がかかるため再び睡眠時間が長くなります。 |
これほど長い時間を睡眠に使うため、寝床の環境づくりはとても重要です。
シニア犬の睡眠の変化と「認知機能不全症候群」
シニア犬になると、睡眠時間がさらに長くなる傾向があります。
しかし、夜鳴きや徘徊、昼夜逆転が見られる場合は注意が必要です。
これらは単なる老化ではなく、「認知機能不全症候群(CDS)」のサインかもしれません。
少しでも不安を感じたら、早めに獣医師に相談しましょう。
愛犬の質の良い眠りを守る!睡眠環境づくりの4つの条件
浅い眠りが多い犬だからこそ、安心して深く眠れる環境づくりが欠かせません。
質の良い睡眠に必要な4つの条件を解説します。
1. 「安全」と感じられる場所
犬は本能的に、背中や横が囲まれている場所を好みます。
クレートの扉を外したものや、壁面が高いドッグベッドがおすすめです。
人の動線から外れた、静かなリビングの隅などに設置してあげましょう。
2. 適切な温度・湿度の管理
犬が快適に眠れる温度設定の目安は以下の通りです。
| 季節 | 快適な室温の目安 | 適切な湿度 |
|---|---|---|
| 夏 | 22〜27℃ | 50〜60% |
| 冬 | 19〜25℃ | 40〜50% |
エアコンの設定温度ではなく、犬がいる床付近の温度を実測することが大切です。
冷風や温風が直接当たらないよう、風向きにも注意しましょう。
3. 静かで落ち着いた環境
テレビの音や話し声が常にする環境では、犬は熟睡できません。
夜間は照明を暗くし、静かな時間を作ってあげることが重要です。
窓際の騒音が気になる場合は、遮音性の高い場所に寝床を移動させましょう。
4. 体格・年齢に合ったクッション性
硬い床での長時間の睡眠は、関節に大きな負担をかけます。愛犬の体格や年齢に合わせて、適した寝具を選びましょう。
| 犬のタイプ・年齢 | おすすめのベッド・マットの選び方 | 理由・目的 |
|---|---|---|
| 標準体型の成犬 | 適度なクッション性があるもの | 体が沈み込みすぎず、自然な姿勢を保つため |
| シニア犬 | 低反発素材・体圧分散マット | 関節への負担を減らし、起き上がりをサポートするため |
| 大型犬 | 厚手で硬めのオーソペディックマット | 重い体重をしっかり支え、底付きを防ぐため |
| 小型犬 | 保温性の高い素材・ドーム型ベッド | 体温調節が苦手なため、特に冬場の冷えを防ぐため |
| 子犬 | 丸洗いしやすい素材・コンパクトなもの | トイレの失敗(粗相)があってもすぐに清潔に保つため |
愛犬の体に合った寝具を選ぶと、日中の活力アップや将来の健康維持に繋がります。
犬の睡眠の質を上げる!日中の過ごし方
環境づくりだけでなく、日中の生活リズムも睡眠の質に大きく影響します。
適度な運動と生活リズムの調整
日中にしっかり運動し、日光を浴びることで、夜の深い眠りに繋がります。
お散歩や室内での遊びを、犬の体力に合わせて無理のない範囲で取り入れましょう。
食事は寝る2時間前までに
胃腸が活発に動いている状態では、ぐっすり眠ることができません。
夕食は、就寝の2時間前までには済ませるよう心がけましょう。
これって病気?犬の睡眠にまつわるQ&A
愛犬の睡眠に関する、飼い主さんのよくある疑問や不安にお答えします。
Q. 寝ている時にピクピク動く・いびきをかくのは大丈夫?
A. 夢を見ている正常な反応のことが多いですが、注意が必要なケースもあります。
ピクピク動くのは、レム睡眠中に夢を見ている自然な反応です。
しかし、全身の激しいけいれんが5分以上続く場合は、てんかん等の疑いがあります。
また、いびきがひどい場合や突然姿勢が崩れて眠る場合は、睡眠関連呼吸障害や「ナルコレプシー」の可能性もあります。気になる症状があれば受診しましょう。
Q. 犬と一緒のベッドで寝てもいいですか?
A. 絆が深まるメリットもありますが、安全面からは別々で寝るのが推奨されます。
一緒に寝ることで、飼い主の寝返りによる犬のケガや、ダニ等の衛生的なリスクがあります。
また、飼い主と離れると不安になる「分離不安」を助長してしまう可能性も考えられます。
基本的には、クレートなど愛犬専用の安心できる寝床を用意してあげるのが理想です。
まとめ:良い睡眠が、愛犬の健康な毎日を作る
犬は人間と異なり、浅い眠りを繰り返す「多相性睡眠」が基本です。
だからこそ、以下のポイントを意識した環境づくりが欠かせません。
- 安心できる、囲まれた専用の寝場所を用意する
- 夏は22〜27℃、冬は19〜25℃を目安に温度を管理する
- シニア犬には体圧分散マットなどを活用して、関節を守る
- 日中の適度な運動と、就寝2時間前までの食事を心がける
良い睡眠は、愛犬の健康の土台です。
愛犬が毎日安心して深く眠れる環境を、ぜひ今日から見直してみてください。
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