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犬のシングルコートとダブルコートの違いは?見分け方・犬種・正しいケアを解説

POSTED.2026.06.22

愛犬のトリミングやお手入れをする際、「シングルコート」「ダブルコート」という言葉を聞いたことはありませんか?

犬の被毛タイプによって、抜け毛の量や換毛期の有無、適したお手入れ方法は異なります。毛質に合わないブラッシングや、被毛を極端に短く刈るサマーカットは、皮膚への負担や、毛が生えそろいにくくなる原因となることもあるため注意が必要です。

本記事では、シングルコートとダブルコートの違いや見分け方、代表的な犬種、季節ごとのケア方法を解説します。愛犬の被毛と健康を守るために、正しいお手入れ方法を確認していきましょう。

犬の被毛の基本構造:シングルコート・ダブルコートとは?

犬の被毛は大きく分けて「シングルコート」と「ダブルコート」の2種類が存在します。まずはオーバーコートアンダーコートという被毛の基本構造から理解していきましょう。 

オーバーコート(上毛)とアンダーコート(下毛)の違い

犬の毛は、一つの毛穴から複数本生えています。

  • オーバーコート(一次毛・上毛):太く硬い毛質で、紫外線や雨、汚れなどの外部刺激から皮膚を保護します。
  • アンダーコート(二次毛・下毛):細く柔らかい毛質で、毛の間に空気の層を作り、保温や体温調節を助けます。 

シングルコート・ダブルコートの特徴と比較

それぞれの特徴やお手入れの違いを一目で比較できるよう、表にまとめました。

比較項目シングルコートダブルコート
毛の構造アンダーコートがない、または少ない オーバーコートとアンダーコートの2層構造 
換毛期(生え変わり)季節による大量の抜け毛は比較的目立ちにくい 季節の変わり目に抜け毛が増えやすい 
抜け毛の量比較的少ない傾向 比較的多い傾向 
温度管理 犬種によっては寒さへの配慮が必要 保温性が高い一方、暑さや湿度への配慮が必要 
主なお手入れ定期的なブラッシング。毛が長く伸びる犬種はカットも必要 定期的なブラッシング。換毛期は頻度を増やす 
バリカン使用犬種や毛質、皮膚の状態に合わせて判断 極端に短く刈ることは避け、獣医師やトリマーに相談 

愛犬の被毛タイプの見分け方(ミックス犬も!)

毛の流れに逆らって優しく撫で、地肌に近い部分を観察してみましょう。綿毛のような短い毛が密集していれば、ダブルコートの可能性があります。ただし、地肌の見え方には毛量や毛の長さによる個体差があるため、あくまで目安として考えましょう。 

近年人気のマルプーやチワックスといった「ミックス犬」は、両親どちらの毛質を受け継ぐかによってタイプが変わります。成長に伴い毛質が変化することもあるため、ご自身での見分けが難しい場合はプロのトリマーに相談しましょう。


【被毛タイプ別】代表的な犬種一覧

犬種によって被毛の構造は異なります。シングルコートとダブルコートの代表的な犬種をまとめました。 

被毛タイプ 代表的な犬種
シングルコート プードル、マルチーズ、ヨークシャーテリア、パピヨン、イタリアン・グレーハウンドなど 
ダブルコート ポメラニアン、柴犬、ウェルシュ・コーギー、ボーダーコリー、ゴールデンレトリバー、シベリアンハスキーなど 

※被毛タイプには個体差があります。また、毛の長さや種類によって被毛構造が異なる犬種もいます。判断が難しい場合は、獣医師やトリマーに確認しましょう。 


被毛タイプで違う!正しいお手入れとNG処置

シングルコートのケア:毛の長さや犬種に合わせたお手入れ 

シングルコートでも、犬種によって適したお手入れ方法は異なります。プードルやマルチーズなど、毛が長く伸び続ける犬種は、毛玉やもつれを防ぐために定期的なトリミングが必要です。

一方、短毛のシングルコート犬は、必ずしも定期的なカットを必要としません。ブラッシングやシャンプーを行い、皮膚と被毛を清潔に保ちましょう。お手入れの頻度やシャンプーの種類は、犬種や皮膚の状態に合わせて選ぶことが大切です。

ダブルコートのケア:換毛期の集中ブラッシングと体臭対策

春と秋の換毛期には、アンダーコートが大量に抜け落ちます。抜け毛を放置すると被毛の通気性が低下し、蒸れやにおい、皮膚トラブルにつながることがあります。力を入れすぎないよう注意しながら、ブラッシングで不要な下毛を取り除きましょう。

要注意!ダブルコートを短く刈る際は慎重な判断が必要 

柴犬やポメラニアンなどのダブルコート犬を、暑さ対策だけを目的に皮膚が見えるほど短く刈ることは、基本的におすすめできません。

ダブルコートは、紫外線や外部刺激から皮膚を守り、体温調節を助けています。極端に短く刈ると、日焼けや乾燥のほか、毛が生えそろうまでに長い時間がかかる「毛刈り後脱毛症」が起こる可能性もあります。

ただし、手術や皮膚治療、重度の毛玉などによってバリカンが必要になる場合もあります。カットを検討する際は、獣医師や被毛の特徴に詳しいトリマーに相談しましょう。

シニア犬(加齢)に伴う被毛タイプの変化

シニア期に入ると代謝が落ち、ダブルコートであっても毛量が減って寒さに弱くなることがあります。また、シングルコートの毛もパサついて絡まりやすくなるため、年齢に合わせたこまめな保湿ケアと優しいブラッシングに切り替えましょう。


愛犬が快適に過ごせる「生活環境・季節ケア」の整え方

季節の温度管理:被毛タイプに合わせた寒さ・暑さ対策 

冬のケア(シングルコート)

シングルコートの犬は、犬種や毛の長さによって寒さを感じやすいことがあります。室温を適切に保ち、必要に応じて洋服や毛布を活用しましょう。

夏のケア(ダブルコート)

ダブルコートの犬は保温性が高いため、高温多湿の環境では暑さに注意が必要です。室温や湿度を確認し、必要に応じてエアコンを使用しましょう。散歩は早朝や夜間など、比較的涼しい時間帯を選ぶことが重要です。 

防災・アウトドアなど「空調がない環境」での対策

災害時の避難所やキャンプなど、空調設備を利用できない環境では、暑さと寒さの両方に備える必要があります。防寒着や毛布、飲み水、冷却マットなどを、愛犬の犬種や健康状態に合わせて準備しておくと安心です。

保冷剤を使用する場合はタオルで包み、犬の皮膚に直接触れたり、犬がかじったりしないよう注意しましょう。

掃除のコツと抜け毛によるフローリングの滑り対策 

床に抜け毛がたまると、肉球と床の間の摩擦が低下し、犬が滑りやすくなる可能性があります。過去の実験では、特定の条件下で、抜け毛を置いた床材の摩擦係数が抜け毛のない場合の半分以下になったとの結果も報告されています。

滑りやすい床は、関節や腰への負担を増やし、転倒やけがにつながるケースがあり注意が必要です。こまめな掃除に加え、ペット用の滑り止めマットや床用コーティングを活用し、安全な足元環境を整えましょう。


よくある質問(FAQ)

Q. プードルにバリカンを使ってもいいですか?

A. プードルは毛が伸び続け、定期的なトリミングが必要な犬種であるため、一般的にバリカンも使用されます。ただし、短くしすぎると紫外線や外部刺激の影響を受けやすくなるため、適切な長さをトリマーに相談しましょう。 

Q. ダブルコートの犬にバリカンをかけてしまいました。毛は元に戻りますか?

A. 多くの場合は時間とともに生えそろいますが、犬種や年齢、健康状態によっては、元の状態に戻るまで時間がかかることがあります。また、まれに「毛刈り後脱毛症」が起こる可能性もあります。毛がなかなか伸びない、皮膚に赤みやかゆみがあるなどの異常を感じた場合は、獣医師に相談しましょう。 

Q. 自分の愛犬がどちらの被毛かわからない場合はどうすればいいですか?

A. 見分けにくいミックス犬や、個体差が大きい場合は自己判断せず、かかりつけの動物病院やトリミングサロンでプロに直接確認してもらうのが一番確実で安全です。


まとめ:愛犬の毛質を理解して健康的な生活を

シングルコートとダブルコートの違いは、見た目だけでなく、抜け毛の量や換毛期、適したお手入れ方法にも関係します。

ただし、同じ犬種でも被毛には個体差があり、年齢や健康状態によって毛質が変化することもあります。とくにダブルコートを極端に短く刈る際は、被毛が生えそろいにくくなる可能性を理解し、獣医師やトリマーに相談することが大切です。

愛犬の毛質に合ったブラッシングや温度管理、床の滑り対策を取り入れ、健康で快適に過ごせる環境を整えましょう。


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